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“ちょい古”250ccネイキッドで出費を抑えてバイクデビュー!

前回は新車でもラインナップされている250ccネイキッドモデルを紹介しましたが、今回紹介するのは生産を終了してしばらく経過した“ちょい古”バイクたち!
走行距離や車両状態など、バイク選びの際は少しコツがいるけれど、良いバイクと巡り合えればかなり初期投資を抑えて憧れのバイクに乗り始められるかも……⁉
また、新車価格がちょっぴりお高めな海外モデルも、中古バイクなら選択肢に入れられるかも!

後編では“ちょい古”バイクと海外モデル5機種をピックアップし、価格相場の比較やバイク選びのポイントを紹介します!
ホンダ『VTR(2009~2016)』

1998年に初登場したホンダの250ccVツインスポーツ『VTR』は、貴重な250ccクラスのVツインエンジンを搭載し、低中回転域での豊かなトルクと11000回転まで軽やかにまわるエンジン特性が武器。
中古でのバイク選びを検討するなら、フューエルインジェクションが搭載されている2009年以降のモデルがおすすめです。
ジムカーナ競技でも人気な車体は頑丈かつ素直で扱いやすく、エントリーユーザーにもおすすめの1台。
そんな『VTR』の2025年4月時点での中古相場を見てみると、【バイク王】での中古車両価格は29万8000円から59万8000円となっていて、30万円後半から40万円台の個体が多い印象。**
一方【BDSバイクセンサー】での中古車相場は車両価格21万円から66万円となっていてバイク王に比べ20万円前半から30万円前半で狙える個体が多くなっています。
もちろん、10年ほど年式の古いモデルとなるため走行距離が長かったりする個体も多いですが、丈夫さに定評のある『VTR』なら慎重に選べば状態の良い個体に巡り合えるかもしれません。
【ホンダ『VTR(2009~2016)』の現在の中古車価格情報はこちらからチェック!】
ヤマハ『MT-25(2015~2019)』

ヤマハ『MT-25』が国内初登場したのは2015年。
「都会のチーター」をコンセプトに、ベースモデルである『YZF-R25』をベースとしたスポーティーな性能をストリートに特化したキャラクターへと再構成したモデルです。
ヤマハ『MT-25』は【前編】でお伝えした通り、2020年にモデルチェンジする以前の個体はかなり手の届きやすい価格で乗り出すことができます。
【バイク王】での中古車両価格は29万8000円から45万8000円で【BDSバイクセンサー】では22万円から48万1800円となっていて、20万円台前半から30万円台前半で狙える個体が多数残存。
現行モデルが装備するような倒立フロントフォークやLEDの灯火類にこだわりが無い場合はスポーティーなスタイリング・軽快な運動性能共にコストパフォーマンスに優れた一台だと思います。
シート高も760mmとかなり抑えられているので、初めての1台にもおすすめですよ!
【ヤマハ『MT-25(2016~2019)』の現在の中古車価格情報はこちらからチェック!】
カワサキ『Z250SL』

『Z250SL』は2016年に登場し2017年モデルをもって生産終了という短命に終わったものの、中古市場ではかなりお手頃価格で購入できる250ccネイキッドスポーツモデルです。
オフロードモデルの「KLX」をベースとしたエンジンと150ccバイク並みの軽量コンパクトな車体は軽快な走りや取り回しのしやすさがバツグンで、シート高も785mmに抑えられているため、軽いバイクを探している方にもおすすめ。
中古価格は2025年4月時点で全体的に車両価格20万円台の個体が多く、高くても40万円台。
長距離を得意とするモデルでもないため走行距離や状態もほどほどの個体が多く、初期投資を抑えられるという点ではかなり魅力的な1台です。
ただし、各部装備はやはり少し前世代のものとなるため、より性能の高さを求めるなら価格で妥協し、【前編】で紹介した『Z250』をチョイスするのも一考かもしれません。
でも軽量な点や足つき性、スタイリングの個性など、このバイクにしかない魅力もあるので、その辺りは自身の直観が頼りかも……?
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スズキ『ジクサー(2017~2019)』

今回紹介する中でも圧倒的に低予算でバイク選びができるのが、スズキ『ジクサー150』。
上記で紹介した『Z250SL』と同じく軽量・コンパクトな車体と良好な足つき性、取り回しの至康sが魅力のネイキッドスポーツですが、高速道路を走行可能な154ccの空冷単気筒エンジンを採用しているのが特徴。
【詳しいインプレ・解説はこちら!】
中古車両価格は【バイク王】で17万8000円から26万8000円、【BDSバイクセンサー】で12万6000円から24万円と、30万円を切るだけでなく、10万円台の個体も。
「燃費王」と称されるほどの優れた燃費性能も武器で、バイク選びの予算を含め非常に経済性の高いモデル。
250ccエンジンを登載したモデルと比べる非力感は否めず、得意とするステージは街乗りや通勤・通学などですが、もちろんツーリングもしっかり楽しむことができますよ!
【スズキ『ジクサー(2017~2019)』の現在の中古車価格情報はこちらからチェック!】
KTM『250デューク(2017~2021)』

オーストリアに拠点を構えるオートバイメーカー・KTMは日本の道路事情にマッチした250ccクラスのバイクをラインナップ。
KTMが多くのバイクで採用するトラスフレームを採用した小柄な車体と最高出力30PSを発揮するDOHC4バルブ水冷単気筒エンジンを組み合わせたスポーツモデルで、足まわりのセッティングもスポーティーな味付け。
そして、中古でバイク選びをする際に新車との差が大きく感じられるのは“ちょい古”海外モデル。
2025年4月24日時点での中古車在庫情報を見てみると、【BDSバイクセンサー】の中古車価格は22万8000円から58万8000円となっていて、20万円台、30万円台の個体も少なくなく、【バイク王】の在庫情報では30万8000円から39万8000円とすべて30万円台となっています。
もちろん、ヘッドライトがハロゲンを採用していたり、2024年モデルからは新フレーム・新エンジン、電子制御スロットルを登載していて、中古モデル年式的な遅れはどうしても付きまといます。
ですが、スタイリングが気に入ればツーリングや街乗りも十二分に楽しめるモデルでしょう。
【KTM『250デューク(2017~2021)』の現在の中古車価格情報はこちらからチェック!】
“ちょい古”中古バイクで憧れのバイクライフをはじめよう!

年式的にはちょっぴり古いバイクは中古価格が手ごろな個体が多く、「とても古い」わけではないので性能も十分。パーツの供給の心配も少ないでしょう。
今回紹介した中でも群を抜いて経済性が高いのは『ジクサー150』ですが、もう10万円初期投資を増やせれば『MT-25(2015~2019)』や『Z250SL』も視野に入ってきます。
『VTR(2009~2016)』は年式的にはすこし経過している部類になりますが扱い易さ、頑丈さに定評があるため、年式の新しいものや状態の良い個体を見つけられるとお得な買い物ができるかもしれません。

そして、海外モデルのKTM『250デューク』も中古ならかなり手の届きやすい価格で国産車とは異なる個性的なスタイリングのバイクを手にすることができます。
買えるなら新車で買いたいのが心情ですが、やはりバイクは高い買い物。
初期投資を抑えて自分のバイクが欲しい! という方は、“ちょい古”オートバイの中古市場を覗いてみると、予算や性能が自分にピッタリの相棒に出会えるかもしれませんよ!