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スズキ『ジクサー(2017)』足つき&ライディングポジション

ライダーの身長・体重:176cm・60kg
高くて幅広のハンドルと、頭の垂線に位置するステップによる自然なポジション。市街地での見通しもいいし、長時間ライディングでも疲れない。余裕あるライポジと素直な操縦性を得るために車格の割に高めのシート高だが、それでも足着き性は文句なしにいい。
スズキ『ジクサー(2017)』
154ccという小排気量のコンパクトな単気筒エンジンを搭載し、車体は極めてスリムだ。印象的なフロントマスクによって真正面から見ても存在感は抜群。
細くシャープに絞りこまれたデザインのテールカウルが大きく跳ね上げられていることが、その後端がハンドルバーとほぼおなじ高さにあることからも分かるだろう。

GSRシリーズ、GSX-Sシリーズといったスズキのスーパーネイキッドたちと共通のイメージを与えられた、力強くスポーティさを感じさせる曲線で構成されたスタイリングがジクサーの魅力の大きなポイント。このクラスの一般的なロードスポーツの質感を大きく上回るデザインだ。

リフレクターのデザインを最適化、カウルやメーターバイザーのデザインと合わせてシャープな表情のフロントマスクを作り出している逆三角形形状のヘッドライト。

ハンドルはネイキッドモデルらしくバーハンドルだが、グリップの位置はやや低めに設定されていて、適度にアップライトでスポーティなライディングポジションをとれる。

フロントフォークは剛性の高いΦ41mmの正立タイプで、優れたハンドリングやブレーキングを実現。ブレーキはΦ266mmローターに片押し2ポッドキャリパー。

スーパースポーツ風ショートマフラーを装着。シングルエンジンだが、テールエンドをデュアルタイプにすることによって、優れた排気効率も実現されている。

スポーティさを強く感じさせるモデルだけに、ステップ位置もやや後退した設定とされていて、快適さとライディングしやすさを両立するポジションを実現。

赤いスプリングがひときわ目を引くリアサスペンションはシンプルなモノショックを採用。7段階にプリロードを調整できるようになっている。

このクラスのスポーツバイクとしては珍しく、日常のメンテナンスなどに便利なセンタースタンドを標準装備。スイングアームはスチール製だ。

一体型のロングシートは、シートカウル一体のグラブバーと合わせてコンパクトな仕上がり。シート前端をタンク形状に合わて補足して優れた足つき性も実現。

シートを外すとシートレール部にスペースが現れる。それほど広いスペースではないが、車載工具や書類といった小物類を収納できるようにデザインされている。

テールランプはLEDタイプが採用されていて、テールカウルを最新のスーパーネイキッド的なスリムで鋭い形状にすることが可能となった。

メーターはコンパクトなフル液晶のデジタルメーターで、時計やギアポジションなどの表示機能も備えている。イグニッションをONにすると、オープニングメッセージとして「READY GO」と表示される、高級車顔負けの演出も用意されている。

空冷単気筒でOHC 2バルブというシンプルなメカニズムのSEPエンジンだが、燃焼効率を高めフリクションロ
スを低減、パワーを犠牲にせずクラス最高レベルの燃費を実現。日本仕様は平成28年国内排出ガス規制(ユーロ4相当)もクリア。

シリンダーヘッドはバルブ挟み角を狭くする設計によって燃焼室をコンパクト化し燃焼効率を向上。ピストンも軽量化、ロングストロークでも高回転までスムーズなフィーリングだ。

シンプルな構造の動弁系だが、ローラーベアリング付ロッカーアームを採用することで、カム摺動面のフリクションを大幅に減らすことに成功している。
文:オートバイ編集部
webオートバイ公開日:2017年2月14日
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