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スズキ『GSX250R』は中古車もお手頃でファーストバイクに最適?

GSX250R 2017年モデル
はじめてのバイク選びに際して、レーシーなフルカウルを纏ったスポーツバイクに憧れている方も多いだろうと思います。
でも、初めてのバイク選びや久しぶりのバイクリターンだと乗車姿勢や足つき性、マシンの扱いやすさでピーキーなスポーツマシンを選ぶのを躊躇してしまう場面があるかもしれません。
しかし、フルカウルスポーツモデルの中でも圧倒的な扱い易さを追求したスズキが2017年に発売した『GSX250R』なら、上記のような心配をすることはないでしょう!

GSX250R 2020年モデル
スタイリングはテールカウルに向けてラインが集合するスタイリッシュなデザインで、セパレートハンドルや前後分離式のシートがレーシーな雰囲気を演出する、攻撃的な印象すら受けるフルカウルスポーツモデル。
鋭い眼光の2灯を採用するモデルが多いフルカウルスポーツモデルの中で、フェイスデザインも独特で、一目で『GSX250R』だとわかる個性を発揮。

GSR250 2012年モデル
2012年に同社から登場した『GSR250』をベースとしたモデルですが、堂々とした車格が魅力の『GSR250』に対し、かなりシャープでスポーティーなデザインです。
しかし、そんな見た目に反して『GSX250R』は「ニンジャ」や「YZF」、「CBR」シリーズなどのライバルとは違ったアプローチのキャラクターとなっています。
そしてライバル達と違う特徴として、搭載されるエンジンが挙げられます。

“スポーツバイク”、特に空力特性を考慮したフルカウルモデルは総じてハイパワー・高回転型のエンジンを搭載していることが多く、現行で販売されているモデルでもそれは変わりません。
ですが、高回転型のエンジンは低回転でのトルクが薄い、つまりバイクを押し出す力強さが弱く、発進時にやや力不足を感じたりエンストしやすいなどの傾向があります。
その点『GSX250R』は、はじめからロングストローク設計で中低速でのトルクを重視に振り切ったエンジンを採用。
ライバル達が10000回転~13000回転ほどで最高出力を発揮するのに対し、『GSX250R』は8000回転と低い回転数で最高出力24PSを発揮。
出力同様に最大トルクの発生回転数も6500と低く、発進からモリモリと力強く走り出します。

極低回転でもエンストしづらく、低中回転域を多く多用する市街地でバイクのパワーを感じやすい、『GSX250R』はフルカウルスポーツモデルの中でも抜群に扱い易いエンジンに仕上げられていると思います。
エンジンのほかに長く設計されたホイールベースも直進安定性を向上させていて、扁平率80のフロントタイヤも穏やかで安定したハンドリングに寄与しています。
現行モデルでは排ガス規制に対応するため出力特性に多少変化が見られますが、“アーバンアスリート”をコンセプトとした街中を颯爽と駆け抜ける楽しさは2017年モデルから変わっていません。

GSX250R 2022年モデル
このように、多くのライバルたちが高回転でのハイパワー、クイックなハンドリングを武器としているのに対し、『GSX250R』は市街地から郊外まで扱い易い出力特性と安定した操作性が魅力。ビギナーであってもすぐにバイクの楽しさを味わえるフレンドリーさで勝負しているのです!
次回はそんな『GSX250R(2022年モデル)』で実際に走ってみて感じた魅力をご紹介!
……フレンドリーと紹介したけど、スポーツバイクとしても十二分に楽しい⁉
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