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KAWASAKI KLX250 FINAL EDITION(2016年)

文:宮崎敬一郎
※掲載記事は2016年11月14日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。
デビューからトップレベルの性能を誇った「闘う4スト」
KLX250も歴史のあるバイクだ。なんと23年間、基本的なエンジン、車体のレイアウトを変えずに高い人気を保ってきた。しかもデザインまでほとんど変えていない。それでいて、ビンテージモデルとして懐かしむためではない、現行型としての人気を誇る。
走行性能は、今もこのクラスでトップクラスの動力性能、走破性、運動性能を持つ。使い勝手のいいオールマイティスポーツとして。驚異的な高性能モデルなのだ。
2008年にデザインを変更し、サスからアジャスター機構が消え、エンジンもFIになった。このとき、かつて「闘う4スト」といわれたパワフルなエンジンは一気にマイルドになったが、一方でよく粘るようになり、低中回転域から扱いやすくなったと言える。

今回発表されたファイナルエディションはこの現行型をベースに、最初期型のカラーリング、ロゴなどをまとっている。
もっとパワフルだったり、オンロード性能のいいライバルも登場したが、今でもオフでの走破性やオンロードでの高速性能はかなり優秀。しなやかな足回りはガレた林道なんてものともせずに走破するし、タイヤを選べば獣道のような酷路にも分け入れる。
ソフトなバネを合わせたサスペンションは、低速でガレ場の大石を踏み越えながら走るような時でもはじかれにくい。
その走りの実力は、さすが、最後の最後まで第一線を維持してきただけのことはある。
文:宮崎敬一郎
webオートバイ公開日:2016年11月14日
※掲載記事は記事公開日時点での内容であり、時間の経過などに伴って内容に不備が生じる可能性があります。御了承ください。