実は大型バイクだけど250cc並みの足つきと軽さ!

『SV650』は2016年に登場したスズキのミドルクラスの大型ネイキッドスポーツモデル。
645ccの水冷DOHC4バルブを採用したV型2気筒エンジンを特長的なスチール製トラスフレームに搭載する現行モデルでは珍しい組み合わせのメカですが、外観は丸目1灯のオーソドックスなネイキッドスタイル。
所謂「バイクらしい」デザインが魅力のオートバイです。
そんな『SV650』の中古市場を覗いてみると40万円台から狙える個体もあり、新車価格83万6000円と比べるとかなり手の届きやすい大型バイクとなっています。

私(石神)もこの『SV650』はかなり気に入っている現行モデルで、ことあるごとに大型バイクへのステップアップやリターンにおすすめする1台ですが、その理由はもちろん価格だけじゃないんです!
まずひとつに、その足つきの良さ!
一般的に大型バイクは普通二輪免許で乗れるバイクに比べて車格も大きくなるため、シート高もやや高いモデルが多いです。
スポーツバイクだと尚更ですね。
ですが『SV650』のシート高はなんと785mm!

シート高が800mmを超えるモデルの多いスポーツバイクの中では圧倒的にシート高が低いモデルです。
しかもV型エンジンのおかげで車幅をスリムに設計することができ、シートの形状も相まって下手をすれば125ccスクーターよりも足つきが良いといったレベル。
車重も199kgと大型バイクの中では軽い部類で、少し重い250ccか400ccバイクくらいの重量。
引き起こしや取り回しを行ってみてもハンドル位置や重心バランスが良いのか実際の数値よりずっと軽く感じます。
アップハンドルは体への負担が少ないのもツーリングでの長距離移動を見据えると嬉しいポイントですね。

低回転から太く粘り強いトルク特性のV型2気筒エンジンはピックアップが穏やかで走り出しもスムーズ。
モードセレクターなどの高度な電子制御はトラクションコントロールのみですが、「ローRPM」アシストが付いているので、発進時など低回転でエンストしにくくなっているのも慣れない内は嬉しいポインです。
ハイパワーマシンのように過度に気を遣う必要もなく、それでいて物足りなさも全くないので、ネイキッドらしい軽快なハンドリングと相まってストップ&ゴーの多い都市部での移動は非常に快適。
正直、200kgを超える大型バイクや100馬力オーバーのモンスターマシンは「今日は乗るぞ!」という意気込んだ日でないとなかなか腰が重くなっていきます。

ですが、『SV650』は250cc~400ccのバイクに乗るような気軽さで街に繰り出すことができ、より生活に馴染んだ扱い方もできる魅力を秘めています。
こういうと「じゃあ400ccバイクでもいいんじゃないか?」なんて言われてしまいそうですが、そこはちゃんと大型バイク!
ひとたびツーリングに出かけてみると、大型バイクの優位性やメリット、満足感を十分に味わうことができます!
特にスポーツライディングが想像以上に楽しいバイクなので、次回はツーリングに焦点を当ててお話しします!
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続きは明日公開です!