2018年にモデルチェンジした「ニンジャ」シリーズの中核『ニンジャ400』。車体が「ニンジャ650」がベースだった前モデルから同じくモデルチェンジした「ニンジャ250」ベースになったヨンヒャクニンジャの実力派?2018年モデルのインプレを紹介!
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<試乗インプレ>KAWASAKI Ninja400(2018年)

KAWASAKI Ninja400(2018)

画像: <試乗インプレ>KAWASAKI Ninja400(2018年)

文:太田安治
※この記事は2017年12月26日に公開されたものを再構成した記事です。

一度乗ってみて欲しい! 抜群の走りと懐の深さ

ニンジャ250のモデルチェンジは既定路線という印象だが、意外だったのはニンジャ400のフルモデルチェンジ。前モデルがニンジャ650ベースだったのに対し、新型は250と同時開発という思い切ったコンセプトに驚かされた。

500㏄〜650㏄程度のミドルクラスモデルをベースに、エンジンをスケールダウンして400㏄モデルを作る手法は開発コストと製造コストを抑えられるメリットがある。400㏄は免許制度の関係で事実上の日本独自モデルになっているため、販売台数を考えると専用開発に予算はかけられないし、現在の国内で400㏄に高いスポーツ性を求めるユーザーは少数ということも、共同開発を肯定する材料になっている。

画像1: 一度乗ってみて欲しい! 抜群の走りと懐の深さ

では、なぜ新型ニンジャ400は650ベースではなく、250との共同開発になったのか? これは世界的に見れば排気量に見合った運動性能を求めるユーザーが多いということ。前モデルは44馬力、新型ニンジャ400は45馬力でピークパワーの差は僅かながら、前モデルの車重211㎏に対して新型は168㎏。43㎏も軽ければ加速力やコーナリングには大きな差が出る。

車格よりもライトウエイトクラスらしいスポーツ性能を重視すれば250との共同開発は必然。実際、前モデルのニンジャ250もタイなどでは300㏄エンジンを搭載していたから、新型はそのコンセプトを進めた形になる。

だが250と共通の車体が400㏄のパワーに対応できるのか? それを確かめるために新型400でサーキットを走ったが、車体回りに不安は一切感じなかった。フロントブレーキを握ったまま寝かし込んで もステアリングヘッドやスイングアーム回りが捻れる様子はなく、コーナーアプローチでの初期旋回、立ち上がりでの2次旋回とも前モデルよりはるかに鋭い。標準装着タイヤがラジアル、かつリアが1サイズ太いことで、ステップから火花が散るようなバンク角での安定性も250より高く、安心して攻め込める。

画像2: 一度乗ってみて欲しい! 抜群の走りと懐の深さ

エンジンは250のボアアップ版ではなく、共通部品はクランクケース程度しかないという。数値的にはビッグボア×ショートストロークという設定だが、エンジン特性は想像していたよりもフラットで、高回転での伸び切り感は250のほうがスポーティー。400は太いトルクを活かし、シフト回数を減らすように扱った方が気持ちよく走れる。

同じ理由で市街地でも400が有利。クラッチを無造作に離しても難なく発進でき、追い越し加速も強力。相応のライディングスキルを持ったライダーなら250のエンジン特性に面白さを感じるはずだが、ビギナーなら400のほうが間違いなく乗りやすい。

新型ニンジャ400はグローバルモデルではあるが、日本の交通事情にもよくマッチしている。250の購入を考えている人も、一度試乗を強くお勧めする。

文:太田安治
webオートバイ公開日:2017年12月26日
※掲載記事は記事公開日時点での内容であり、時間の経過などに伴って内容に不備が生じる可能性があります。

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