2018年に新登場したフルサイズの125ccネイキッドバイク『GSX-S125』。兄弟モデルのスーパースポーツ『GSX-R125』と車体・エンジンを共有する俊足スポーツモデルの2021年モデルのインプレッションは?
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スズキ「GSX-S125」インプレ・解説(2021年)街乗り・ツーリング・峠の走り、すべてを楽しめる125ccスポーツネイキッド

SUZUKI GSX-S125(2021)

画像: スズキ「GSX-S125」インプレ・解説(2021年)街乗り・ツーリング・峠の走り、すべてを楽しめる125ccスポーツネイキッド

スズキ自慢のスポーツネイキッド、GSX-Sシリーズの末弟がGSX-S125。貴重な125ccクラスのフルサイズスポーツで、ユニークなデザインとパワフルなDOHCシングルユニットが魅力のモデルだ。その走りがどんなものか、試乗検証していこう。

文:大田安治/写真:赤松孝、南孝幸/モデル:木川田ステラ
※この記事は2021年3月29日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。

爽快なパワーフィールに思わず笑みがこぼれる

本格スポーツネイキッドGSX-S125の存在には大きな意味がある。125ccクラスにも、グロムやZ125といったマニュアル車はあるが、両車とも乗りやすさを最優先した穏やかな特性のエンジンにワイドレシオの4速ミッションという組み合わせで、前後に小径ホイールを採用したミニバイク。パワーとハンドリング性能をきっちりと引き出して走るようなキャラクターではない。

対して、このGSX-S125は15PSを発生するエンジンに6速ミッション、前後17インチホイールという本格的なパッケージング。走りの質が大きく異なるのだ。

画像: 車体はスリムだが、燃料タンクとシュラウドの造形により抑揚のあるフォルムとしている。

車体はスリムだが、燃料タンクとシュラウドの造形により抑揚のあるフォルムとしている。

車格こそ250よりひと回り以上小さいが、ライディングポジションに窮屈さはない。上体を起こしたり、タンク上に伏せることがスムーズに行なえ、前後タイヤへの荷重コントロールを身に付けやすい。サスペンションの動き、タイヤのグリップ状態が明確に伝わってくるのもフルサイズならではだ。

乗っていて思わずニヤリとしてしまうのがエンジン特性。スポーツライクな、高回転・高出力型の設定で、鋭くダッシュするにはしっかり回転を上げて効率的な半クラッチ操作を行う必要があるし、ダイレクトなスロットルレスポンスを得るには、的確なギア選択と素早いシフト操作で7000回転以上をしっかり保つ必要がある。

画像: 爽快なパワーフィールに思わず笑みがこぼれる

扱いやすさと引き換えに「ぬるい」特性になっているエンジンとは異なり、スロットルワークとシフト、クラッチ操作を連携させ、パワーを引き出して走る面白さが最大の魅力。7000~1万1000回転あたりでガンガン回せばパワーバンドを実感でき、スポーツライディングの第一歩を学べる。一方で、低中回転でも思いのほかフレキシブルで、コミューター的なトコトコ走りもできる。

爽快なエンジンフィールに対し、ハンドリングはどちらかといえば安定志向。このあたりはアジア圏の路面状況も考慮されているのだろう。ギャップ通過時の衝撃吸収性が高く、寝かしはじめからフルバンクまでの旋回性も一定しているので、安心してコーナリングできる。前後ブレーキのバランスも良く、標準装備のABSの介入タイミングも違和感なし。

これみよがしな装備はないが、十分なスポーツ性能を秘めている。操る楽しさを凝縮しながら、価格もリーズナブルなもの。ぜひ若いライダーに乗って欲しい1台だ。

画像: 軽量で扱いやすく、ポジションもニュートラル。誰にとっても安心して楽しめる1台といえるだろう。写真のライダーは木川田ステラ。

軽量で扱いやすく、ポジションもニュートラル。誰にとっても安心して楽しめる1台といえるだろう。写真のライダーは木川田ステラ。

文:大田安治/写真:赤松孝、南孝幸/モデル:木川田ステラ
webオートバイ公開日:2021年3月29日
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